2010年12月20日
避暑フォト解題
我が影は涼に揺れ
避暑、というテーマに対して、すぐに思いついたのが『アタゴオル』で描かれた一つの話だった。
どの辺りで語られた物語だったか、詳しく思い出せなかったので、最初から読み返すことにした。
その際に気付いたことなのだが、主人公ナゾノヒデヨシは随分と暑さをしのぐことに苦心している。
というか、毎年「暑いのよー」と嘆き、その都度友人のヤニ・パンツらが古代の避暑方法などを解明し、体験している。
その中の一つだ。
影と入れ替わることで、影に働かせ、自らは地面に寝そべっている。とても静かで、涼しい気持ちになっている。
これを表現したいと思った。
主体客体が入れ替わることで変わる感覚を想起させたかった。
最初は川底に映る影を狙ったが、日光に照射された影は、底が見える水量の川ではびくともしなかった。
最後のチャンス、と臨んだマジックアワーの水面に、映った影が揺らいでいた。
川は流れ、影は揺らぐ。
ただ泳ぐよりも、きっと涼しいだろう。
「おい、ちょっと変わってくれないか」
影は応えない。
涼しそうに、揺れるだけ。
なんだかうらやましいじゃないか。
どの辺りで語られた物語だったか、詳しく思い出せなかったので、最初から読み返すことにした。
その際に気付いたことなのだが、主人公ナゾノヒデヨシは随分と暑さをしのぐことに苦心している。
というか、毎年「暑いのよー」と嘆き、その都度友人のヤニ・パンツらが古代の避暑方法などを解明し、体験している。
その中の一つだ。
影と入れ替わることで、影に働かせ、自らは地面に寝そべっている。とても静かで、涼しい気持ちになっている。
これを表現したいと思った。
主体客体が入れ替わることで変わる感覚を想起させたかった。
最初は川底に映る影を狙ったが、日光に照射された影は、底が見える水量の川ではびくともしなかった。
最後のチャンス、と臨んだマジックアワーの水面に、映った影が揺らいでいた。
川は流れ、影は揺らぐ。
ただ泳ぐよりも、きっと涼しいだろう。
「おい、ちょっと変わってくれないか」
影は応えない。
涼しそうに、揺れるだけ。
なんだかうらやましいじゃないか。
Posted by ギマ at 22:17│Comments(0)
│写真